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ToggleFIPと分かるまで
片方の目が少しずつ濁ってくるのが見えたので、眼科専門の病院に連れて行ったところ、ぶどう膜炎と診断されました。猫伝染性腹膜炎の症状の一つだと先生からお伺いし、数日後でも症状が改善されない場合は動物病院でFIPの検査を行うようにと指示されました。
かかりつけ医での血液検査結果は悪くはなく、おそらくブドウ膜炎の治療剤とステロイド剤の影響で状態が良くないのだろうと診断されました。
しかし何日間か様子を見ていても、状態がよくなるどころか少しずつ悪くなっており、足の力が入らなくなってきていました。また、痩せてきたので大きな動物病院に連れていくことにしました。血液検査結果の数値は正常ですが、FIPの可能性が高いとのことですぐに猫伝染性腹膜炎の治療について自身で調べてみることにしました。
当時を振り返ってみると、「目の濁りが確認できた時からすぐに治療を行っていれば良かったのに」「猫伝染性腹膜炎について何も知らなかったんだ」と考えさせられました。
FIP治療前後の体重の変化
FIP治療前:1.68㎏
FIP治療後:3.13㎏
血液検査結果
治療中のエピソード
ありがたいことに治療期間中は大きな出来事はなく、治療開始翌日から少しずつ食欲や気力が戻ってきました。神経症状も日に日によくなっていき、家の中を飛び回っていました。治療中に起きたことといえば2つほどありました。
GS-441524の投薬量の変化
治療開始当時は食欲がなくトイレの横で寝ているだけのため、注射治療を行うことを決めました。FIPの神経症状で注射治療の場合10㎎/㎏で治療開始しましたが、足に依然として力が入らないように見えたため早く神経症状を回復させたく、猫でんちさんとCurecatを購入したCloverさんとの相談の結果15㎎/㎏に増量させることにしました。
増量2日後には足が良くなっていることが目に見えて分かりました。
もし、神経症状があり改善が見られない場合は10㎎/㎏以上で治療を行うことを考えることをお勧めします。
皮膚の炎症
皮膚の炎症のため、耳の毛が抜けて病院に連れて行きました。薬を処方され毎日塗っていくうちに毛が生えて伸び始めました。今はどこが抜けていたのか分からないくらいの状態です。
猫伝染性腹膜炎の治療を終えて
猫伝染性腹膜炎の治療を開始した当時は、途方もなく、もう少し早く治療を始めていたらと後悔がかなり大きかったです。84日間毎日同じ時間に注射をできるかと不安になり、つばさを見るたびに心配と申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
しかしつばさをたすけるためにもと思い、FIPについて分からないことを一つずつ調べていきました。頭では理解していてもなかなか上手に注射を打つことは難しく、猫でんちさんのアドバイスや先生の指導の下、少しずつFIPとは何か注射の打ち方のコツを知ることができました。
それでも注射液は少し漏れたりすることは何回かありました。「看護師でもない私が我が子にGS注射を打っている!」それだけでもすごいと感じてからは、私はよく頑張っていると認めることができました。笑
初めて治療を始める方に言いたいことは、始めの頃に感じる自身を責めたり落ち込むということは誰もが通る道です。少しずつ勉強を行いつつ愛猫と治療を一緒に行っていれば、84日が来るということをお伝えしたいです。