FIP治療情報

FIP皮下注射治療② 注射器に薬を入れる方法(バイアルの取り扱い方)

  1. 皮下注射治療を行うために必要なもの
  2. 注射器に薬を入れる方法(バイアルの使用方法)←
  3. 注射の打ち方
  4. よくある質問
  5. 注射による皮膚の炎症の予防方法
  6. 皮下注射の様子の動画集

注射器に薬を入れると聞くと簡単そうに感じますが、実際に取り扱ってみると気を遣うポイントが多々あり、思ったよりも難しいと感じる部分です。手順に沿って1つずつ説明していきます。

下記で説明するやり方は絶対に正解という訳ではありません。一つの方法として参考にしつつ、ご自身に合う方法を探してみてください!

写真のように、注射液が入っている瓶がバイアルです。
病院や病院ドラマ等でも見かけたことがあるという方が多いかと思います。

注射液を受け取り、注射を打つ前に一番上にあるキャップを取り除きます。
写真は白色ですが、使用するFIP治療薬のブランドや含有量によってキャップの色が変わります。ややしっかりめにくっついているため、力を加えて蓋を取り除いてみてください。

シルバーのキャップまで全て取らないようにしてください!シルバーの部分はキャップではありません。

色がついたキャップを取り除くと淵の中にグレーのゴム栓が見えます。

ゴム部分に注射器を入れる前に、準備したアルコール綿でゴム部分を拭いて清潔な状態にします。

バイアルを逆さまに持った状態(注射薬がゴム栓の方にある状態)で注射針をゴム栓の中央に向かって差し入れます。

③の状態からピストンをすーっと引くと液体が少しずつ注射器に入り始めます。

ポイント!体重と猫伝染性腹膜炎の症状から必要な投薬量を計算し0.9mlと出た場合、0.9mlのラインまでピストンを引くのではなく、0.9mlよりも気持ち多めのラインまでピストンを引くこと楽に注射液の量を調整できます。
GS-441524の薬には粘り気があるため思ったよりもゆっくりと注射器の中に入っていきます。

④で必要な薬の量を注射器に入れた後、バイアルから注射器を抜きます。注射器を軽く引きトントンと叩きながら空気を十分に集めた後に注射針を交換します。

ゆっくりと注射液一滴ができる程度までピストンを押して、ほんの少し戻します。

その後は注射を打つだけです!

ここまでが注射液を注射器に入れる方法です。文字だけではイメージがし難いかと思いますので、動画も参考に見るとより分かりやすいかと思います^^

【下の動画はGS-441524を代用して食用油を使用】

次回は、いよいよFIP治療のメインと言える実際に猫ちゃんに注射を打つ方法を段階ごとに説明していきます
 >>>FIP皮下注射治療 ③注射の打ち方 – 猫でんち

猫でんちではFIP治療に関した情報を発信しています。治療中些細なことでも気になることがありましたらいつでもお話ししてください^^ 猫伝染性腹膜炎に罹ってもどのような猫ちゃんも治療が可能な病気になってきました。

一緒に治療を頑張っていきましょう!

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