FIP治療情報

注射薬と経口薬の選択

注射薬と経口薬をどうやって選ぼうか迷っている方に向けてメリットやデメリットをまとめました^^
他の記事に、治療薬を変更しても良いのか、その注意点をまとめています。
 >>>FIP治療中の治療薬の変更について

猫ちゃんもご家族もストレスが少ない方で治療を行うのが一番です。現在は錠剤で治療を始めて錠剤で終わるケースも多くなってきています。そのため早く手に入れられる

一方で皮下注射は、安定的に注射液成分が充分に体内に吸収されます。そのため状態が悪いと判断した場合は、直接体内に入れる注射がより効果的です。これは私たち人間と同様に、点滴を打った方がより回復が早くなるということです。

使用するGS-441524ブランドによって、「最初は注射治療を行い一定期間後に経口薬に切り替え可能」「最初から経口薬が可能」等基準が様々です。また経口薬はブランドによって、注射薬のように神経症状は投与量が10㎎/kg等の基準が無い場合があります。そのため注射薬⇔経口薬や経口薬⇔経口薬の変更には投与量を気を付ける必要があります。

*体重あたりの投与量が少なくなると、一定の薬の量で抑えられていた症状がまたぶり返す可能性や薬の耐性がつく可能性があるため

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Cloverサイトより経口薬と注射薬の判断基準をQ&Aより紹介します。
参考サイト>>>https://fipclover.com/faq/

Cloverで取り扱っている経口薬と注射薬への効果の違いはほぼ同様の水準まで安定化されています。一般的に注射薬を推奨するのは、以下の猫の状態の時です。
 ・食後すぐに嘔吐や下痢が見られる状態
 ・状態が深刻であり、全身及び臓器の機能不全がある場合には注射治療がより効果的です。
 ・錠剤やカプセルの服用が難しい状態(猫の制御が不可能な場合や経口薬への拒否感がかなり強い場合です。)

皮下注射によって体内に吸収。GS-441524の性質上、酸性の溶媒によって溶解されます。

  • 投薬量が体重と症状に合わせて毎日正確に調節できる
  • 消化器官(下痢や嘔吐 等)に依存することなく、体内に完全に薬の成分を吸収可能
  • 各研究データは注射薬によって出されている
  • 投与量の基準がどのGSブランドもほぼ同じ
  • 注射薬成分が酸性のため、痛みを感じやすい
  • 注射部位に潰瘍が出来る可能性がある(唯一のGS-441524の副作用)
     → 潰瘍:皮膚の表面が炎症によって起きた傷が、深くえぐれた状態

口から飲み込んで消化器官で吸収。GS-441524の性質上、胃酸等で分解されたのち体内に吸収されます。

  • 薬の投与の難易度が低くなる
     → 薬のブランドによって、カプセルの使用やおやつとの併用も可能
  • 副作用がほぼない
  • 口から飲み込んで体内で吸収されるため下痢や嘔吐に気をつける必要があり、場合によっては再投与も必要
  • 注射薬よりも体重あたりの投与量を精密に管理するのが難しい
  • 使用ブランドごとに投与基準、1錠のGS-441524の含有量が異なる
  • 1錠あたりのGS-441524含有量は吸収率を考慮しているのか不透明
  • 猫ちゃんによって薬が合わない場合がある→他のブランドに変更する必要あり
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