かかりつけ医の担当の先生からFIP治療中の猫ちゃんと同居猫ちゃんの隔離をするようにと言われたけれども、本当に隔離する必要はあるのでしょうか?隔離している方がよりストレスを受けているような気がします。それでも隔離をすべきでしょうか?
というお問い合わせをよくいただいています。今回はそのことを記事にしました。
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ToggleFIP治療中の子との隔離
海外のコミュニティーでは隔離については次の結論になっています。「隔離が可能な環境(猫ちゃんの状態・隔離する場所)があれば隔離を行う」そのため、猫でんちでもこのようにお伝えしています。
隔離可能な環境があれば隔離を行う理由
FECVの感染の回避
FIPに感染したということは、その子がFECV(猫腸コロナウイルス)を保持している可能性があるため、まだFECVに感染していない同居猫ちゃんへの感染を避けるためです。
*隔離を行いたいが難しいという場合は、まずトイレを分けたり、排泄物の処理を徹底的に行う等の清潔にする環境を作るようにしてみてください。
患者の安全と休息
もう一つの理由は、猫伝染性腹膜炎に感染した猫ちゃんの安全や休息を与えられるようにするためです。
隔離する必要がないと言われている理由
FIPウイルスには伝染性はほぼないとされているためです。
FIPウイルスは血液内の免疫細胞を対象としているため、健康な猫ちゃんの場合は鼻や口からウイルスが取り込まれても血管に辿り着くまでに猫伝染性腹膜炎ウイルスが死んでしまうためです。
FIPウイルスに伝染性はほぼないとされている理由についてまとめた記事も参考にしてみてください。
▶▶「FIPは伝染性のある病気?」
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