幼い猫ちゃんが罹ることが多い猫伝染性腹膜炎ですが、去勢や避妊手術を行おうと考えていた時にFIPに感染してしまった、またはFIP治療中に発情期になってしまったという方が少なくないと思います。
発情期になると発情期による行動で猫ちゃんもストレスを受けますが、一緒に住んでいる私たちもかなり辛いですよね。FIP治療中に発情期に入ってしまった場合に多くの方がいつ手術を受けたらよいか悩んでいることなので、今回整理していきます!
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Toggle中性化手術のタイミング
最も安全とされている避妊や去勢手術を行うタイミングは、84日間のFIP治療期間と84日間の観察期間を終えた後です。
しかし既に発情期が来ている子または観察期間中に発情期が来そうな子は、治療中に手術を終わらせて十分に体を回復させた後にFIP治療薬の投薬を終わらせることを推奨しています。
これは発情による変動のストレスの方が手術のストレスよりも大きいとされているためです。
FIP治療期間中の中性化手術のスケジュール
一番良い避妊・去勢手術のスケジュールは手術後に追加で最低2週間の投薬を行うと再発の危険性が低くなります。ワクチンやその他の出来事の影響でFIPを発症した猫ちゃんは、中性化手術によるストレスによって再発を引き起こしてしまう可能性があるためです。
具体的に説明すると
・投薬終了の2週間より前での手術
(=12週間の投薬期間で終了)
・FIP治療10週目以降の手術の場合は+2週間の投薬
(=11週目で手術の場合、投薬期間は計13週間)
FIP治療中の手術への注意点
①手術可否の決定
この記事でFIP治療期間中に避妊・去勢手術ができるからという記事のみを読んで、手術を行わないようにしてください!手術を行っても良い血液検査数値なのか、普段の様子から体調が安定していたりFIPによる症状が改善しているのかというのを総合的に確認して、かかりつけ医と相談を行ったうえで手術を行ってください。
②治療期間の延長と薬の増量
手術後は、猫ちゃんに体調の変化が無いのか良く観察をしてください。猫伝染性腹膜炎の症状が再び現れたり血液検査結果が手術前よりも悪くなった場合は、FIP治療薬を増量したり治療期間の延長するという処置を行ってください。
③観察期間中の手術
FIP治療の投薬が終了後の観察期間中に中性化手術を行った猫ちゃんの中には再発する子もいます。この再発という結果は手術との関係は分かりませんが、手術後にFIPの症状が見られたという事実があります。
そのため少しでも再発のリスクを減らすためにも、どうしても観察期間終わるまで待てそうに無いという場合は、投薬期間中に去勢・避妊手術が可能な状態か判断後に手術を行い、手術後2週間の投薬を続けるようにしてください。