FIPウイルスに感染した大部分の猫ちゃんに対して共通することについて、治療時に気にかけるべき3つの重要なポイントとして挙げていきます!
猫伝染性腹膜炎の治療薬は、猫ちゃんの体内で増殖したウイルスを制御するための薬であり、FIPVによって引き起こされた臓器や神経の損傷を止めたり治療する治療薬ではないので、症状や必要性に応じて獣医師さんのもとで必要な処置を行ってください。
FIP治療で再発を防ぐためのポイントをまとめましたので、治療を行う際の参考にしてください。
▶▶FIP治療で再発率を高める9つのポイント
Table of Contents
ToggleFIP治療前~治療開始7日間の期間
FIP治療時に重要なポイント①
- FIP治療後から体調が安定するまでの期間、必要に応じた積極的な医療ケアを行うこと
FIPウイルスによって臓器の損傷度合や健康状態に応じて輸血や輸液、そしてその他の処置についても獣医師の先生と相談して積極的な医療ケアが必要です。FIP治療とは別に、既に猫ちゃんの体内で進行している損傷によって、臓器不全やショックそして脱水などの症状が現れていることがあり、この場合も積極的な医療ケアを行って下さい。
特に腹水や胸水が見られる場合は、猫ちゃんへの苦痛や急激な体調変化が憂慮されるため可能な限りの医療の力に頼ってください。
自己免疫機能の回復と基礎体力
FIP治療時に重要なポイント②
- 免疫力の回復のために食欲を無視しないこと
食事量が著しく減少したり全く食べない場合は、高カロリー食やまずは猫ちゃんが食べられる食事を準備して強制的にでも少しずつご飯を与えてください。嘔吐を伴う場合は、1回の食事量を減らし複数回に分けてご飯を与えるようにしてください。
ご飯を食べてくれたということによく目が行きがちですが、猫ちゃんの月齢等に応じた一日の必要摂取カロリーを食べられているかを大切にしてください。
FIPによる免疫力の低下からの病気の発生
FIP治療時に重要なポイント③
- FIPVによる免疫力低下から病気になりやすく、必要に応じた処置を行うこと
FIPウイルスは免疫システムに負担をかけるウイルスのため、猫伝染性腹膜炎にかかっていない猫ちゃんよりも口内炎、カビ性皮膚炎、眼球疾患、猫ヘルペス等の病気が発生しやすく、ちょっとの傷で炎症を起こすことがあります。獣医師の先生と相談してFIP治療と同時に治療を進めてください。また、猫ちゃんの体調に合わせて必要と判断したサプリメントを飲ませても良いです。