FIP治療情報

血液検査用紙の見方

猫伝染性腹膜炎(FIP)の治療中に行う血液検査のうち、FIPの治療過程でポイントとなる項目を抜粋して、血液検査結果の見方を説明していきます。

 ㄴ総タンパク質=アルブミン+グロブリン
高↑ 脱水、腎臓機能損傷、肝硬変、悪性腫瘍、FIP
低↓ 栄養不足、肝硬変

 ㄴ血清タンパク質(肝臓で生成されるタンパク質)
高↑ 脱水
低↓ 肝機能障害、栄養不良、心臓疾患、腹水が溜まる確率が高い

高↑ 慢性炎症、FIP

 ㄴA/G=アルブミン÷グロブリン
低↓ FIP、数値が0.4以下の場合猫伝染性腹膜炎の追加の検査が必要

高↑ 肝疾患、貧血、黄疸、白血病、薬物中毒

 ㄴ酸素の運搬機能
高↑ 脱水、ショック、心肺疾患
低↓ 貧血、出血、細菌感染症、免疫疾患、毒物摂取

 ㄴ血液中の赤血球容積の割合で貧血の有無や程度を見る
高↑ 脱水
低↓ 貧血、出血 *15%以下の場合は輸血が必要!

高↑ 脱水
低↓ 貧血

高↑ 炎症、細菌感染、白血病、免疫反応の以上
低↓ 再生不良性貧血、猫汎白血球減少症

高↑ 急性感染、ウイルス性疾患、リンパ肉腫などの特定の癌
低↓ 血便、敗血症、免疫不全疾患

 ㄴ体に侵入してきた細菌等の撃退
高↑ 感染症
低↓ 血液疾患

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