FIP治療情報

猫伝染性腹膜炎(FIP)の診断から治療開始まで

大切な大切な家族の一員の愛猫ちゃんがFIPかもしれないと考えた時、かかりつけ医の獣医師さんから疑いを告げられた時はとにかく不安な時間を過ごし、今後どのように過ごしていかないといけないのかと考えないといる方が少なくないと思っています。
しかし、2019年の猫伝染性腹膜炎の研究をきっかけに現在までGS-441524の治療方法が確立してきており、寛解する子が多くなってきました。

大切な我が子がFIPかもと診断を受けた時に、この記事を参考に治療を開始するきっかけとなって頂ければ嬉しいです。

① FIPの診断

はじめに現実的なお話しになってしまいますが、この猫伝染性腹膜炎という病気は、今現在正確に100%診断する方法はありません。現在の猫ちゃんの様子、血液検査、画像検査等を総合的に判断して約80~90%の確率で疑い判定を行います。

では疑いの診断からFIP確定はどのように行うのでしょうか?
それは実際に治療薬を投与してみて症状が好転するかどうかを見てFIPを確定しています。

実際に条件が合いFIPの治療を専門に診療を行っている動物病院に出会えた方はFIPの疑いの時点で治療開始を行っています。また海外でも同様に治療薬を服用してみるということを行っています。しかし、FIPの経験が少ない動物病院では外注検査(PCR検査や血清蛋白分画検査 等)の検査結果を待つ場合がほとんどです。

猫でんちでは今までの経験から、猫ちゃんの様子や血液検査内容をお伺いして猫伝染性腹膜炎の可能性はあるのか、治療薬はどのようなものがあるのか相談可能です。もしかして我が子がFIPかも?治療はどうしたら良いの?と不安な方がいましたら公式LINEよりいつでもご連絡ください^^


② FIP治療のスタート時期

FIPの治療で一番大切といっても過言ではないのは、治療のスタート時期です。猫伝染性腹膜炎の投薬治療開始のベストな時期は「今」です。

治療は今から始めるべきとお伝えしましたが、他の人の話しを聞くと検査結果が出てから治療薬を探してもFIP治療が間に合ったけど?と考える方もいらっしゃるかと思います。FIPによる症状はドライタイプとウェットタイプの2種類がありますが、特に腹水や胸水と言われるお腹や胸に水が溜まっている猫ちゃんは特に数日の間に急変する可能性があります。
そのため、このウェットタイプ・ドライタイプに関わらず、検査結果を待っている今から治療薬の準備や治療を開始するようにいつもお伝えしています。

まだ猫伝染性腹膜炎と確定していないのに治療を開始しても猫ちゃんに影響はないの?と質問をたくさんいただきますが、FIP治療において最も有効なGS-441524は細胞毒性(細胞に有害な影響を及ぼす性質)がありません。むしろ検査結果に異状がないのに体調不良がずっと続いており、GS-441524を服用して2週間の間に症状が改善する様子が見られた。これはFIP確定という証拠になります。


③ FIP治療薬の購入方法

猫伝染性腹膜炎の治療を決心したけれども、FIPを治療してくれる専門の動物病院では様々な理由で通うのは難しそう、それでも自力で治療薬を探しFIP治療をを行いたいという方に向けてご案内します。

FIPの治療薬は未承認だから高額とSNSで多く見かけてきましたが、これは違うということをこの場でお伝えしたいです!費用が安くても多く使われている治療効果が高いGS-441524を使用したGS治療剤はいくつかあります。

ここで猫でんちがお勧めしている猫伝染性腹膜炎治療薬のブランドを一つ紹介します。
*販売目的ではありません。紹介するブランドは猫でんちの愛猫が実際に治療を行い、寛解できたブランドです。その他多数のブランドも紹介しておりますので、気になる方は下のボタン「治療薬紹介はこちら」をクリックしご覧ください。

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4㎏ウェットタイプの服用量
*FIP治療中の体重の増加や症状の悪化によって投与量が増えます。
Curecat(Clover):1錠(約1,200円)
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④ GS-441524以外のFIP治療薬の選択

GS製剤を使用したいけれども高価な製品しか見つけられず、治療を諦めて看取りの選択を行う方、ご家族の何かを諦めて治療を行っている方々を多く見かけてきました。

GS治療薬が価格的に難しい場合、比較的にGS-441524よりも低価格とされるモルヌピラビルを使用する方がいらっしゃいます。これは人間用のコロナ治療剤として承認を受けているモルヌピラビルを使用する方もいらっしゃいます。低価格で取り扱っている動物病院も多いため誰でも手に取りやすいというメリットがあります。しかし、海外の猫伝染性腹膜炎コミュニティーではGS-441524と比較をした完治率や副作用の発生率、投与量の明確かという点から、耐性がついた子に使用するという考えが一般的です。

そのため、猫でんちでは可能な限りGS-441524で治療を行うことを推奨しています。

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