通っている動物病院によって「寛解」と言われているのか「完治」と言われているのか、もし完治と言われているのであればいつから完治という状態なのか様々で、うちの子はこう言われていた、昔は「完治を目指す」だった等、不安になったり紛らわしいところがあると思います。
今回、それぞれの言葉を整理しつつ世界の猫伝染性腹膜炎治療のコミュニティーでは「寛解」なのか「完治」なのかどのように言われているのか紹介をしていきます!
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Toggle「寛解」と「完治」
寛解
ウイルスが完全に消えてはいないが、症状が軽くなったり消えている状態で安定している状態
完治
ウイルスが完全に体内から消えて症状がない状態
寛解と完治の違い
体内からウイルスが消えたかどうか、そして再発する可能性があるかないかの違いになります。
寛解はウイルスが完全に体内から消えたと言うことは難しく再発する恐れがありますが、完治は再発の心配はなくなります。
FIP治療においては診断が難しいのと同様に検査を通してウイルスがいるかどうか検査をすることは事実上難しいです。そのため寛解という言葉を多く使われているのではと感じています。
海外ではFIPは寛解?完治?
海外のコミュニティーの中では最終的に「完治」という言葉を使用しています。
治療期間が終わり、その後3カ月の観察期間が健康な状態で過ごすことが出来ていた状態であれば、事実上FIPウイルスが完全に治療できたとされ、完治したと十分に言うことができると言われています。多くの症例を見ていると、再発はFIP治療薬を終了した1カ月以内に起こることがほとんどで、投薬が終了してから3カ月そして1年後に再発が起こるケースは100匹中1匹もいないとされています。
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再発率は症状に合った投与量で治療できていたか、治療期間は適当であったか等で大きく変わってきます。再発率を高める要因や治療の判断をする上で大切なポイントをまとめたのでまだご覧になっていない方は参考にしてください^^
>>> FIP治療で再発率を高める9つの要因
>>> 治療終了の判断基準
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中には観察期間が1年を過ぎてから猫伝染性腹膜炎に再び感染する猫ちゃんもいますが、この場合は「再感染」したと言うことが正しいようです。